いんなみ森田歯科 歯周病(歯槽膿漏)の治療

 歯周病   (歯槽膿漏)(ししゅうびょう しそうのうろう)は、

主に歯垢(プラーク)と、咬合性外傷 を原因として、

歯を支えているすべての組織に炎症が起こり、破壊されていく疾患です。

昔は
歯槽膿漏(しそうのうろう)と言っていましたが、今では「歯周病(ししゅうびょう)

と呼ばれています。

ひどい場合には歯が抜け落ちてしまいます。

初期段階の歯周病にはほとんど自覚症状がありません・

歯周病が小学生の頃から始まることもあるので気をつけましょう。

また、歯周病は、体全身の影響を大きく受けます。

栄養状態が悪かったり、疲れがたまったり、睡眠不足、過剰なストレスなど・・・

全身の抵抗力・免疫力が下がる状態に陥ると急激に悪化します。

疲れがたまった時などに、けんびきで歯茎が腫れたというのは、

お口の中の、歯周病が進んだ部分が急性の炎症を起こしているのです。

喫煙、思春期や、妊娠期、更年期のホルモンの変調・糖尿病も

歯周病を悪化させやすく、治りにくくする要素です。

進行した歯周病(下図右)では、歯を支える骨は溶けるようになくなっていきます。

歯周病の末期段階に歯並びが悪くなったり、物が挟まりやすくなるのは、

歯が動いているためです。

そして、歯を支えている骨が全くなくなってしまうと歯は抜けてしまいます。


上図のように、

歯肉炎から歯周炎へ、進行度におうじて歯を支える歯槽骨が吸収していきます。




治療法1  まず、 歯垢や歯石などの細菌毒素の除去と 咬合性外傷の除去です。


上図のように

歯垢は歯ブラシで除去しますが、歯と歯の間(隣接面)の汚れがとりにくく、

これが歯周病の主な原因となります。

歯ブラシや、 デンタルフロス(糸ようじ)、 歯間ブラシなどを使い、

ていねいな口腔清掃を行うこと(セルフケア)で予防します。

しかし、ポケットの深い部分の汚れや、歯石は、

ご家庭でのセルフケアではとることができないので、

定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアが 必要です。

もうひとつは、

咬合性外傷があると、歯槽膿漏が急激に進むといわれていますので、

注意が必要です。詳しくは、いんなみ森田歯科咬み合わせの治療のページをご覧下さい。

また、歯列矯正は 叢生など歯の重なりを改善し、

清掃しやすい口腔にする事ができ、虫歯や、歯周病の予防につながります。

・・いんなみ森田歯科 矯正のページもご覧下さい。


治療法2

以上のような ブラッシングや除石を行っても症状が改善しない場合、

短期に症状の改善を図るには、歯周組織改善のための剥離ソウハ手術を行います。

■歯肉剥離ソウハ手術 症例

30代女性

上顎前歯の歯茎の腫れと
審美障害でいんなみ森田歯科に来院されました。
歯肉の手術処置を行い、初診より6ヶ月でこのように改善されました。



治療法3 歯周組織再生療法

歯周組織再生剤 リグロス(保険適用)を使用する歯周病治療です。

リグロスは、成長因子の作用により歯周病で破壊された歯周組織の周囲

にある細胞を増やし、さらに血管を作って細胞に栄養を送り込みます。こ

れらの作用により歯槽骨などの歯周組織が再生されます。


 
リグロスを使用した当院の症例   70代女性

術前 
術中 2か月後
術後 6か月

下の前歯が重度の歯周病で歯槽骨の吸収が著名で動揺があり、保存の難しいじょうたいでしたが、リグロスを使用したフラップ手術で6か月後には骨の再生が見られ動揺も無くなり、経過良好です。

  
リグロスの適応症
@歯周病の基本治療が終了(5から6回来院が必要)している方。
A特定箇所のアゴの骨が
縦方向に深く破壊されている方。
B喫煙していない方。

         @ABすべてあてはまる方が適応です。

リグロスの禁忌症
癌の既往歴のある方        詳しい説明は、診察が必要です。
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